[ふと思うこと]

olivemama2006-03-14

「ごんぎつね」というお話があります。
4年生の国語の教科書にずっと以前から載っているので、
ご存知の方も多いでしょう。
新美南吉の作品です。これはとても悲しいお話です。
子どもたちの感想はほとんどが、「ごんがかわいそう」です。

 いたずらものの一人ぼっち子狐ごんは、お母さんを亡くした兵十を思い、「俺と同じ、一人ぼっちの兵十か…」と共感を覚えます。そして、以前いたずらして、兵十の鰻を盗って来たことを思い出し、母親は死ぬ前に鰻を食べたかっただろう、悪いことをしたと後悔します。そこで、栗やマツタケをこっそり届けるようになります。
 ところが、兵十はそれと知らずにあるとき、「いたずらもののごんぎつねが来た」と思い火縄銃で撃ってしまうのです。撃った後に置いてある栗に気付き、「ごん、おまえだったのか…いつも栗をくれたのは」とショックを受けます。ごんは「やっと分かってもらえたんだね」というように目を閉じたまま頷くのです。

4年生を持つたびに何度も読んでいるのですが、
やっぱり泣きそうになってしまいます。
新美南吉という人はこんな風に人を感動させるお話を作っては、
周りの人に話して聞かせ、泣くのを見て喜びを感じていたみたいです。
そんなお話を創れるってことがすごいと思います。
***
自己犠牲には弱いです。自分の命をなげうっても人を救おうとするって
なかなかできることじゃないから、その気持ちに感動するんでしょうね。
ナウシカが身を挺してオームの暴走を止めたときも涙が止まらなかった…。
ナウシカを蘇生させてくれた宮崎駿さんには感謝しています!