親戚の法要がありました。
叔父がなくなってから、もう1年が経ったのかと
時の経つ早さに驚いてしまいました。
庭を眺めていたら、時折ふわふわ飛んでいるものがありました。
なんだろうとよく見てみると、
それはアザミの綿毛でした。
「あの人が種を買ってきて植えたんだけど、
 あちこちから芽を出すようになってね。」
叔母が話してくれました。
人は亡くなっても、色々なものを残しているものですね。
命は子供につながっているし、
思い出はかかわりのあった誰の心にも残っているし、
その人が愛した諸々にその痕跡は確かに存在しているみたいです。
その場に居合わせた人たちで、
ひとしきり思い出話に花を咲かせたとき、
そこに叔父もやってきて静かに耳を傾けていたように思ったのは
気のせいでしょうか…。