[仕事]

11月に公開授業をします。
昨日からその単元に入りました。
普段は簡単に済ませていることも、一つ一つ丁寧に進めています。
国語で、「わらぐつの中の神様」というお話を学習します。

「わらぐつなんてみったぐない」と思っているマサエにおばあちゃんが話を聞かせます。
…おみつさんはきれいな雪下駄がほしくて、両親に言ってみたけど、貧しいおみつさんの家ではそんな余裕はありません。そこで、おみつさんはお父さんのわらぐつ作りの見よう見まねでわらぐつを編んで売ることにしました。はく人がはきやすいようにと心を込めて一生懸命編んだけれど、初めて作ったわらぐつはいかにも不恰好です。それでも、おみつさんは野菜を売りに行った市でわらぐつも一緒に置いてみました。なかなか売れなくて、「これがわらぐつかいね」と悪口を言われ諦めかけた時、一人の若い大工さんが話しかけてきて、わらぐつを買ってくれたのです。その後もわらぐつを作って市に出すたびに、その大工さんが来て買ってくれました。おみつさんは不思議に思いました。そこで聞いてみると、「いい仕事ってのは見かけで決まるもんじゃない。使う人が使いやすいようにと心を込めてするのがいい仕事だ。心を込めて作ったものには神様がいる。」と言ってくれたのです。そして、おみつさんに、神様みたいに大事にするからお嫁に来てくれと言ったのです。
その話を聞いたマサエは、実はおみつさんはおばあちゃんその人のことだと知ります。そして、おじいちゃんに買ってもらったという雪下駄をみせてもらって、こう言います。「この雪下駄にも神様がいるかもしれないね。」と。

「物の価値は見た目で決めてはいけない」
「真心や思いやりなど目に見えないけれど大切なことがある」
そんなことを感じさせてくれるお話です。
子どもたちと一緒にそんな世界にひたりきれたら、きっと楽しい学習になるでしょう。
子どもの心に残るものがあったら、それでいい。そう思っています。