人と話すということには、やはり技術が必要なんでしょうね。
先日、「やさしい頼み方」というスキルを子供たちと練習しました。
まずは、私が二つの頼み方で物を運んでほしいことを子供に頼みます。
一つ目は、「ねえ、これ運んでよ!」
子供の反応・・・「え、あ、はい。」
二つ目は、「ねえ、これ一人じゃ重くてもてないんだけど、花壇のところまで運んでくれな      い?手伝ってくれたら助かるなあ。」
子供の反応・・・「いいですよ〜。」
一緒に演じてくれた子供に聞きました。「どうだった?」
「二回目の方が、進んで手伝いたい気持ちになりました。
 一回目はちょっと嫌な感じでした。」
聞いていた子供たちに聞きました。「見ていてどうだった?」
やはり、「二回目の方がいい感じ。自分だったらこういう風に言われたい。」でした。
誰だってそうですよね。
それじゃ、自分は今までどんな頼み方をしていたかなと少し振り返ってみました。
「一回目みたいな言い方していたかも。」という子もけっこういました。
次は練習です。①理由を言う②具体的に言う③自分の気持ちを伝える
この3つを入れて頼むことが基本です。
ついつい人に対してきつい言い方をしてしまいがちな子は
やさしい言い方を知らないのです。
その都度どんな言い方がいいのかを教えて、言い直させることで
少しずつ言い方が柔らかくなり、心まで優しくなるような気がします。